TOYBOX Member ListProfile : Lanky
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最近はモグハウスで家事に専念しています(>_<)
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Lanky さんの日記。(5件表示)

●ウィレイ湯煙事件簿・第九話01/02 12:00(49)
      24

 重苦しい夕食の時間が始まった。
 突然と消えうせた5人・・・・・・先にいなくなったJ殿を合わせると、合計6人もの人間(一部エルバーンやタルタルを含む)が消えたことになる。
「一体、何が起こっているんでしょう?」
 どざ殿がため息混じりに呟いた。どざ殿だけではない、その場にいる9人すべてが深い困惑の中にいた。
「今度はみんな、チェーンがかけられていた。と、いうことはうどんの無実が証明されたってことだ。あの隙間ではいかにタルタルといえど通り抜けられないからな・・・・・・うどんもいなくなったけど」
 隊長は両手を広げている。まさにお手上げ状態だ。
「せっかく、全員集合の温泉旅行だったのに・・・・・・」
 レイ様の声も物悲しい。
「とりあえず、これからどうするんだ?」
 と、アスラン殿。メンバー達はしばらくお互いに視線を送りあっていたが、
「ようするに、これから取るべき行動は二つに一つじゃないのか?このまま帰るか、消えたみんなを探すか」
 ぎだ殿が一同を見回しながら言った。
「みんなを探すって言っても・・・・・・死んでHPに戻っていたら探しようがないんじゃ・・・・・・?」
 今度はどざ殿。俺は確かにその通りだと思ったが、
「いや、これはしんさんが言っていたように神隠しなんじゃないのか?もしも、みんなが殺されたのなら、すぐにHPに戻るだろうか?俺だったら戻らない。誰かが見つけてレイズを唱えてくれるかもしれないからな。死んでからHPへ強制送還されるまでの時間は(ヴァナ時間で)丸一日もあるし」
 ぎだ殿の長々とした説明。俺は再びその通りだと思った。恥ずかしい話だが、俺にはこういった考える仕事は向いていない気がした。
「神隠し、か・・・・・・だとしたらみんなはどこへ行ったんだろう?」
 と、隊長が言った。誰もこの問いかけに答える者はいない。隊長も返答がないことを悟ったのか、
「でも、まだ帰らない方がいいんじゃないかな・・・・・・その、ほのかやヴァスコが来るかもしれないし・・・・・・」
「しかし、このままここに居るのも危険なんじゃない?まあ、神隠しはあくまで噂なんだけど・・・・・・」
 と、しんさん。平行線になりかけた話をまとめたのは隊長だった。
「じゃあ、とりあえず明日まで待とう。今夜はこの場所で全員で過ごすってのはどうだ?それだったら神隠しも起こりにくいとは思うし」
「それでいいんじゃないのか?」
 アスラン殿が賛成する。
 そうして一同はここでの最後の夜を迎える準備を始めた。


      25

「結局どういうことなの、ウィン?」
 レイ様がウィン姉さんに尋ねる。ウィン姉さんはさきほどの話し合いの時も、一人で何もしゃべらず、考え事をしているようだった。
「それが分かればとっくに話してるって」
 ウィン姉さんはそっけない。
 食堂に残っているのはいつものメンバーというか、ウィン姉さんとレイ様、それに俺だった。他のメンバーは呑気なのか余裕なのか、温泉に入っている。
 なぜ俺は温泉に行っていないかというと・・・・・・厨房で皿洗いを命じられていた。当然何も悪いことなどしていないのに、である。
「そんなこと言って、結構分かってるんじゃないの?少しぐらい教えてよ。この事件は殺人なの?それともやっぱり神隠し?」
「ふむ・・・・・・私は神隠しじゃないと思ってる」
「どうして?」
「神が部屋を密室にする理由がないから」
「・・・・・・なるほど」
 レイ様は納得の表情だ。
「となると殺人なの?」
「うーん・・・・・・殺人だとしても密室の謎が解けないことには・・・・・・」
 姉さんはしきりに首をひねっている。
「ねえ、ウィン。この事件、私達で解決しない?」
「はなから私は解決するつもりだったけど・・・・・・急にどうしたの?」
「だって・・・・・・なんか後味悪いじゃない。このまま帰るの。そりゃ、ジュノに帰ったらみんながいて、真相がはっきりするのかもしれない。でも・・・・・・なんか中途半端ですっきりしないでしょ?」
「ふむ・・・・・・だったら今のうちにちょっと調べてこようか?」
「何を調べるの?」
「Jの部屋。手がかりは現場にありし、って言うし」
「分かったわ。行きましょう!」
 勢いよく立ち上がる二人。
「あのー・・・・・・」
 恐る恐る声をかける俺。
「何?」
 なぜか邪険なウィン姉さん。
「俺も行ってもよろしいですか?」
「いいけど・・・・・・邪魔しないでくれれば」
「はい!!」
 俺は元気よく厨房を飛び出した。この忠誠心は姉さんがミスラだから生まれるのだろうか?


      26

「まず、これが殺人事件だと仮定しよう」
 212号室。J殿の部屋。中は当時のまま、荒れ果てていた。
「犯人は部屋を密室にした・・・・・・ここで、Jの部屋だけなぜかチェーンがかけてなくて、ベッドが置いてあったという謎も出てくるが、今は置いておこう」
 淡々と整理し始めるウィン姉さん。何度も頭の中で考えをめぐらせていたのであろう、言葉もすごくスムーズだ。
「今一番考えなければならないのは、どうやって犯人がこの部屋から出たのかということ。タルタルはJの部屋の隙間は通れたけど、チェーンがかかった部屋の隙間は通れない。同一人物の犯行だとすると、ドアからは出れないことになる」
 俺は静かに頷いた。なるべく邪魔をしないように部屋の隅っこに立っている。
「じゃあ、窓は?」
 レイ様は部屋の窓を指差した。なるほど、部屋の窓は結構大きく、小柄な人間なら通れそうではある。しかも、ここは二階だ。飛び降りてもなんとかなるのではないか?
「窓も駄目でしょ。だって、外はこの砂嵐だよ。開けたら部屋中砂だらけになってしまう」
 あっさりと窓説は否定された。
「壁に秘密の出入り口とか、ないの?」
「探してみる?」
 こうして、部屋の捜索が始まった。壁や床を丹念に調べる・・・・・・だが何も怪しいところは見つからない。
「ふむ・・・・・・やっぱりないか・・・・・・」
 ウィン姉さんもあまり期待していなかったらしく、そんなに悔しそうではない。
「・・・・・・もうお手上げじゃないの!」
 レイ様はうんざりしたような叫び声を上げた。
 結局、密室の謎は解けぬまま、三人は無言で食堂へと戻った。


      27

 二時間が過ぎた。
 風呂上りの面々が、ぞくぞくと食堂へ集まってくる。
レイ様も、今は温泉に入っていることだろう。相変わらずウィン姉さんは食堂のカウンター席で、眉間にしわをよせていた。
しばらく静かな時間が過ぎたころ、食堂にレイ様が戻ってきた。見てすぐに湯上りだと分かる。これ以上ないほど、髪は艶やかになっていた。
 だが、なぜか機嫌は悪そうである。
「どしたの、レイ?」
 そんなレイ様に気づいたウィン姉さんが声をかけた。
「それがね・・・・・・どうも誰かに見られていたような気がしたのよ」
「温泉で?またあのブロックを外して覗いていた奴でもいたんでは?Lみたいに・・・・・・」
 俺はウィン姉さんの流し目に気づかない振りをした。
「私もそう思った。実際にブロックは外れていたし。でも、少し怒ってやろうと思って向こうを見てみたら、誰もいなかったのよ」
 それもそのはずである。食堂には隊長、アスラン殿、ぎだ殿、しんさん、そしてどざ殿・・・・・・すべての男が揃っている。誰も覗きは出来ないはずだ。
「その後もずっと視線はなくならなかったわ・・・・・・何か気味が悪くて」
「ふむ・・・・・・」
 ウィン姉さんは腕組をして考え出した。
「まあ、気のせいだとは思うんだけどね。酒でも飲んで忘れることにするわ・・・・・・ウィンも飲む?」
「うん・・・・・・」
 レイ様は厨房からグラスを取り出した。
「あるす君、悪いけどそこの足元の棚からお酒を取ってくれない?幻の名酒、『百花繚乱』があるはずなの」
 レイ様は遠くのあるす殿に向かって声をかけた。
「まってください・・・・・・」
 あるす殿は棚の戸を開けたが、
「ありませんよ」
「うそ?」
 すたすたと棚に近づくレイ様。そして棚の中を覗き込む。
「本当だ。ない。おかしいなぁ・・・・・・さっきはあったのに」
「誰かが飲んだのでは?」
 やりとりを聞いていたどざ殿が言った。
「残念・・・・・・」
 レイ様はとぼとぼとウィン姉さんの隣に戻ってきた。
「らんくん、このグラス、片付けておいて」
「はい・・・・・・」
 俺はカウンターに置いてあったグラスを取ろうとした。が、その時、ウィン姉さんが急に立ち上がったのである。俺はびくっとして驚いた。
「どうしたんですか、姉さん?」
 ウィン姉さんは俺の問いに答えようともせず、いきなり食堂を飛び出した。
「ウィン!?」
 レイ様が慌てて後を追う。俺もレイ様に続いた。
 ウィン姉さんが飛び込んだのは212号室。J殿の部屋。
「一体どうしたのよ?」
 困惑顔のレイ様をよそに、必死で床を調べているウィン姉さん。
「私の考えが正しければ、あれが残っているかもしれない・・・・・・」
「あれって何?」
 その問いにも返事は無い。
「何だ何だ?」
 いつの間にか他のメンバーもJ殿の部屋に集まってきていた。全員がウィン姉さんに注目している。
 そして、ウィン姉さんの動きが急に止まった。
「・・・・・・これだ!」
 確信を持った目でウィン姉さんが振り返る。
「ありがとう、レイ。おかげでこの事件、解決できそう!」


(遅くなってすいませんTT
 実は推理編はこれで終りですTT
 早くてすいませんTT
 しかも次回は最終回ですTT
 短いのか長いのか分からないけどすいませんTT
 −次回予告ー
  すべての謎は解けたのか?
  そしてトイボのメンバーは全員そろうのだろうか?
  ウィレイ湯煙事件簿第十話にして最終話
  期待しないくらいが丁度いいですよーTT
  あと、たぶん次回まで間が開きますのでそのつもりでーTT)
Rey > さぁっぱり分かんないなぁw 最終話に期待します・・・そして続編が出るのですね?
Dotheemon > 俺も覗き魔に入りたい年頃です・・・あけおめー♪
Kaz > 続編は楽しみだぁ〜〜〜
James > 犯人はこの中にいる!!(金田一風に・・・

名前
●ウィレイ湯煙事件簿・第八話12/29 22:32(48)

      21

 誰かがしっかり決めていたわけではないが、俺の腹時計ではもうすぐ夕食時だった。それを証明するかのごとく、食堂にぼちぼち人が集まってくる。
 ウィン姉さん、レイ様、どざ殿に加え、隊長、あるす殿もやってきて、俺を含めると食堂には総勢6名がくつろいでいた。
 いや、くつろいでいる、というのはあんまり正しい表現ではないかもしれない。
 厨房では隊長とあるす殿がみんなの夕食作りに忙しいし(朝食もまとめて作ればよかったと反省してのこと)、ウィン姉さんは相変わらず唸りながら考え事をしていて、レイ様とどざ殿は落ち込んでため息をついている。
 実際くつろいでいるのは、やる気の無い俺ぐらいのものだった。
「ねえ、そろそろみんなを集めといた方がいいかな・・・・・・?」
 レイ様が両隣にいるウィン姉さんとどざ殿を交互に見た。
「うん・・・・・・全員を集めといてってふぉりーさん言ってましたし」
 どざ殿が答える。ウィン姉さんは周りの声が聞こえていないのか、反応しなかった。
「じゃあ・・・・・・らんくん、みんなを呼んできて」
「え?俺ですか?」
「そうよ。いそいでね」
「・・・・・・はい」
 反論するだけ無駄なので素直に席を立つ。しかし、食堂を出ようとして、俺はあることを思い立った。
「あの・・・・・・うどん様はどうしましょう?」
 うどん様は相変わらず部屋に閉じこもったままだ。全員を集めろとは言われているが、みんなのいる食堂には来にくいに違いない。
「なんとかして連れて来て。ふぉりーさんが真犯人を連れてくるのなら、うどんの疑いは晴れるはずだから」
「分かりました・・・・・・」
 そう言ってそのまま食堂を出ようとしたが・・・・・・
 ガシャン!
「いたた・・・・・・」
 入り口付近で何かにぶつかった。さっきまでは何もなかったはずなのに・・・・・・
 その方向に目を向けると、そこには・・・・・・
「アスラン!!遅かったじゃないか!」
 始めに反応したのは隊長。それに続いてみんなが驚きの声をあげる。
 トイボ最強とも言われるアスラン殿。決して大柄な体格ではないが、全身はすっぽりと鎧に包まれている。それでも、唯一兜は外してあるので、顔の区別はついた。肩まで垂れる金髪がトレードマークである。
「いや。この砂嵐で足止めをくってた。なかなか収まらなくてな」
 そう言って窓の外を指差す。昨日よりはだいぶ収まった方だろう。しかし、それでもかなり吹き荒れていた。
「そうかぁー。これでまた一人揃ったな」
 隊長がそう言うと。
「もう一人いるぞ」
 アスラン殿の影からひょこっと顔を出したのはタルタルだった。
「おお!しんさんもいたのか!」
 かわいらしい見た目とは違い、彼もトイボ最強クラスの冒険者である。ほとんどの魔法を使いこなし、知識も豊富。NMハンターとしての顔も有名だ。
「ジュノから二人で来た。途中かなり大変だったんだぞ!」
 と、しんさん。それでも、普通なら通れないこの砂嵐の中を進んでくるのがこの二人らしい。俺にはとてもまね出来ないことだった。
「他のメンバーはどうしてる?俺達が最後か?」
 アスラン殿が床に大きな荷物を置きながら言った。
「いや、あと来てないのはヴァス、リスク、なすびにがどってところだ・・・・・・それと・・・・・・」
 厨房の中から答えた隊長は途中で言葉を濁す。
「いや、話せば長くなるんだけどな・・・・・・」
 隊長は二人に一部始終を話し始めた。
 俺はこの隙に食堂を抜け出すと、みんなを集めるべく、二階へと向かった。


      22

「あれ?」
 食堂に俺が帰ってきた俺を見て、レイ様が声をあげる。
「ぎだ・・・・・・だけなの?」
 レイ様の言葉通り、俺の後ろからついてきているのはぎだ殿だけだった。
「ええ、その・・・・・・」
「他の奴は誰も返事がなかったんだ」
 俺の代わりにぎだ殿が答える。
 俺が二階についた時、まず、ぎだ殿に出会った。そのまま二人で他のメンバーの部屋を回ったのだが・・・・・・誰からも返事が無い。カズ殿、あきら殿、りょう殿、そしてうどん様・・・・・・念のためふぉりーさんの部屋にも呼びかけたがこれも反応なし。
 仕方ないので、そのまま二人で戻ってきた、というわけだ。
「5人も部屋にいないなんて・・・・・・何か嫌な予感がしませんか?」
 どざ殿が呟く。
「嫌な予感・・・・・・ってまさか!?」
 レイ様が勢いよく立ち上がる。
「もっと落ち着いたらどうだ。単にみんなでどこかへ行っているのかもしれないぞ?」
 しんさんは相変わらず落ち着いていた。
「とりあえず・・・・・・そのへんを探すか・・・・・・?」
 と、隊長。
「そうね、じゃあ、手分けして探しましょ」
「まあ、もしもの時はもう一度こいつを使おう」
 そう言って、隊長はマスターキーを取り出した。


      23

「あけるぞ・・・・・・」
 隊長が鍵穴にマスターキーを差し込む。
 全員で旅館中を探し回ったのだが、結局誰も見つからず、マスターキーを使うことになった。
 203号室・・・・・・カズ殿の部屋である。
 カチャリ・・・・・・
 ドアノブを回してドアを開けようとしたが・・・・・・
 ドン・・・・・・
 ドアは少しの隙間を開けて止まった。
「・・・・・・またか?」
「いえ・・・・・・今度はチェーンがかかっています」
 どざ殿がドアにかかっているチェーンを指差した。
「本当だ・・・・・・どっちにしても開かないぞ、これは」
「どいてくれ・・・・・・」
 アスラン殿が剣を抜いた。
 ジャキン・・・・・・!
 きれいな音を立てて、チェーンが切断される。
 一同は部屋の中になだれ込んだ、が・・・・・・
「いない・・・・・・」
 部屋の中にはまたしても人影はない。
「カズも・・・・・・いなくなった!?」
 隊長が呟くように言った。
「見てください。ここに部屋の鍵があります」
 あるす殿が指差した先を見ると、そこには部屋の鍵が。
「まさか・・・・・・そんなはずは!?」
 急に部屋の外に駆け出す隊長。みんなも慌てて後を追った。
 外に出た隊長は204号室、りょう殿の部屋の鍵を開ける。ドアを開こうとするが、今度もまたチェーンがかかっていた。
 ジャキン・・・・・・!
 再びアスラン殿が切る。
 部屋の中はカズ殿の部屋と変わらなかった。部屋の中に鍵が置いてあるところも。
「りょうまで・・・・・・」
 その後、あきら殿、うどん様、ふぉりーさんの部屋の鍵も開けたが、どの部屋も同じ状態だった。
 ドアにはチェーン。鍵は室内に。そして中には誰もいない。
「5人もいなくなったってことか!?」
 慌てふためいているぎだ殿。
「そういえば・・・・・・」
 不意にしんさんが口を開いた。
「砂嵐で足止めをくってる時、地元の人と話をしてたんだが・・・・・・」
「どんな話を?」
 と、隊長。
「その人が言うには、この辺は時々神隠しが起きるらしい・・・・・・あくまでこれは噂だと言っていたが・・・・・・」
「みんなも神隠しにあった・・・・・・ってこと?」
 レイ様が驚いて聞き返す。
「それは分からない・・・・・・でも」
 しんさんは一人ずつ人数を数えるように一同を見回した。
「現に人が消えているのは事実だ」


(なんか最近背後から鋭い殺気を感じていますーTT
 今にも刺されそうで怖いですーTT
 沢山消えましたーTT
 どうしてこんなに沢山消えたんでしょうね?
 決して恨みはありませぬTT
 最後には納得のオチを(たぶん)用意しておりますので辛抱していただきたいTT
 ではまたー
 ー次回予告ー
  殺人!?それとも神隠し!?
  よく分からん展開についにあの二人が動き出す!!
  ウィレイ湯煙事件簿、次回から推理編に突入(するかも)!!
  期待しないでいると丁度いいですよーTT

Rey > りゃ・りゃ・略してウィレイ湯煙事件簿なのかな?(汗) もっとレッドを萌えに修正汁!!
Red > ウィレイってなんかいいな。ウィレイw しかしふぉりさんが酒かっくらいながら名調子で推理するのかーと素直に思ってたのでちとヤラレタ(>_<) 次よろ〜
Folly > この小説が完成すると、Redさんが全部をまとめて小説コーナー作成!!(するかも…)

名前
●ウィレイ湯煙事件簿・第七話12/27 00:55(47)
      18

 コンコン・・・・・・
 レイ様がうどん様の部屋のドアを叩く。
「おーい。うどんいるー?」
 コンコン・・・・・・
 再びノック。
「なにーーー?」
 しばらくして部屋の中から反応があった。
「ちょっと待っててーーー」
 ・・・・・・間・・・・・・
 ガチャリ。
「どうしたのーーー?」
 ドアが開け放される。中から顔を出したのは、かわいらしいタルタル。身長はレイ様の半分もなく、精一杯首を持ち上げて見上げていた。
「いや・・・・・・驚かないでね。ちょっと悲しい事件が起きて・・・・・・」
 と、レイ様はまず前置きを置いた。なぜならこのうどん様とJ殿はLS公認のカップルであり、暇があれば二人っきりで遊びに行くほど中がいいのである。
「あのねーJがいなくなったのよ。たぶん死んでるわ」
などとはレイ様も言えない。多少心の準備をしてもらわないとどうなるか分からない。いきなりパニックに陥るかもしれなかった。
「なぁにーーー?事件って?」
 何も知らないうどん様は笑顔で首をかしげる。無邪気なだけに、真実を伝えるのがつらかった。レイ様も同じ気持ちらしく、おずおずとしていたが、
「実はね・・・・・・どうもJが誰かに殺されたらしいのよ・・・・・・」
「・・・・・・え?」
 うどん様はきょとんとしている。やがてその言葉の意味が分かったのか、
「J様が!!??ねえ、レイ!J様は?J様はどこ?早くレイズしないと・・・・・・!」
 勢いよくレイ様に詰め寄る。
「お、落ち着いてよ、うどん」
 暴れるうどん様をなだめるレイ様。しかし、うどん様の興奮は収まらない。すると、今まで黙っていたウィン姉さんがうどん様に近づく。そして、うどん様の肩に手を置くと、
「とりあえず、全部説明するから」
 そう言ってウィン姉さんは一部始終を話し始めた・・・・・・


      19

 20分後・・・・・・
ウィン姉さんの説明とうどん様の質問が終了し、まだ興奮気味のうどん様を連れて、J殿の部屋へ向かった。
扉は無残にも(ぎだ殿によって)壊され、部屋の中も(ぎだ殿によって)乱雑に散らかっていた。
「Jさま・・・・・・」
 うどん様が悲しげな声をあげる。
 俺達三人は静かにうどん様を見守っていたが、不意にあきら殿、カズ殿、りょう殿、それと隊長の計4人が現れた。
「うどん・・・・・・ちょっといいか?」
 あきら殿が険しい顔つきで声をかける。
「どうしたん?みんな真面目な顔して・・・・・・」
 放心状態のうどん様に変わって、答えたのはウィン姉さんだった。
「いやな・・・・・・この三人がどうしても実験をしたいって言うもんだから・・・・・・」
 と、隊長が後ろのカズ殿、りょう殿、あきら殿を振り返って言った。
「実験って・・・・・・何の?」
「それはまだ教えてもらってないんだ」
「犯人を見つける実験だ」
 カズ殿が言った。
「密室の謎が解けたかもしれないんです。それを確かめる実験です」
 りょう殿が付け加える。
 密室の謎が解けたかもしれない・・・・・・つまり、犯人がどうやってあの部屋から出ることが出来たのか、分かったということになる。
「とりあえず、この部屋ではドアが壊れて実験できないから、俺の部屋に行こう」
 と言うあきら殿に連れられて、二部屋隣にある彼の部屋へ移動する。210号室。あきら殿は自分の鍵を使ってドアを開けた。
「それで、密室の謎って何?」
「そうせかすなウィン。何、簡単なことだ・・・・・・」
 カズ殿はそう言って、部屋のドアに手をかける。
「そもそも、この部屋は密室じゃなかったのさ」
「どういうこと?」
 レイ様が眉をひそめる。わけが分からない、といった顔だ。当然俺にもカズ殿の言っている意味など分からない。
「隙間だよ」
 あきら殿が言った。
「ドアがベッドに引っかかって止まるまでの隙間。その間隔の分は密室じゃない」
「でも、そんな隙間を通れる人間なんていないんじゃないのか?」
 と、隊長。それをりょう殿がなだめるようにして、
「まあ、あせらないでください。俺はずっと引っかかっていたんです。どうして密室を作るのにチェーンを使わないでわざわざベッドを運んだのか、って」
「それは私も気になってた」
 ウィン姉さんが同意する。
「りょうはその意味が分かったの?」
「あい。さっきカズさんとあきらさんと三人で話している時に気づきました」
 自信たっぷりに言うりょう殿。
「それを、これから実験するんだ・・・・・・りょう、説明は任せた」
 カズ殿はそう言うとあきら殿と二人で、他の人を廊下に残したまま部屋に入った。
「まず、普通にチェーンをかけた場合です」
 りょう殿はドアを閉める。部屋の中からはチェーンをかける音が聞こえた。
「これで開けると・・・・・・隙間はこれくらい出来ます」
 チェーンをかけたままだと、ドアを命一杯開けても20センチくらいの隙間しか出来ない。
「次はベッドを置いた場合だ」
 あきら殿がチェーンを外しながら言った。
「ベッド動かすのめんどくさいから・・・・・・レッド!」
「なんだ?」
「さっきJの部屋のドアで、どれくらい隙間が出来ていたか再現してくれ」
「うい・・・・・・それで俺が呼ばれたのか・・・・・・」
 物分りのいい隊長はすたすたとドアの所まで歩くと、
「俺の首がやっと通るくらいだったから・・・・・・これくらいだったかな?」
 そう言って作ったドアの隙間はさっきの倍ぐらい。おおよそ40センチだった。
「つまり、チェーンをかけたのよりも、大きい隙間ができるというわけです」
 と、りょう殿が言った。
「でも、どっちにしろこんな隙間を通れる人間なんていないんじゃ・・・・・・?」
「レイの言うとおりだ。確かに人間はこの隙間を通れない」
 レイ様の言葉にカズ殿が答える。
「でも、タルタルなら・・・・・・?」
 一同の視線が一人の人物に集まる。
「つまり犯人はうどんということになる・・・・・・」
 あきら殿の言葉は廊下に冷たく響き渡った・・・・・・


      20

「うどんはJを殺したりしないわ。だってうどんはJのことを・・・・・・」
 レイ様は静かに言葉を切った。
場所は再び食堂。その場にいるのはレイ様、ウィン姉さんに、偶然食料を調達しに来たどざ殿、そして今日始めての食事を取っている俺だった。
「それは俺だって思うよ。うどんがJを殺すなんてありえない」
 ことの成り行きをレイ様から聞いたどざ殿が同意した。レイ様、どざ殿、そしてうどん様は同郷だと聞いたことがある。それだけ他のメンバーよりもお互いのことを知っているのだろう。
「このままじゃ・・・・・・うどんがかわいそうよ」
 うどんはあの時から部屋に閉じこもったままだ。証拠がないということでその場はそれ以上の追求もなく解散となったが、今やトイボの仲は完全にぎくしゃくしていた。
「ねえ、ウィンはどう思う?うどんはJを殺してなんかいないわよね?」
 レイ様は横で相変わらず考え事をしているウィン姉さんに尋ねた。
「うん・・・・・・確かにあの状況で部屋を出入りできたのはタルタルくらい。そして同じタルタルのしんさんが来ていない今、うどんだけってことになるけど・・・・・・」
「けど・・・・・・?」
 レイ様とどざ殿がウィン姉さんを覗き込む。
「うどんが犯人だとすると、いろいろと引っかかることがあるんだ。それに・・・・・・これはなんとなくだけど、うどんは犯人じゃないような気もする」
「そう・・・・・・うどんさんは犯人じゃありませんよ」
「誰?」
 一同が目をやった食堂の入り口に立っていたのはふぉりーさんだった。
「ふぉりーさん・・・・・・どうしてうどんが犯人じゃないと思うんですか?」
 と、どざ殿。その問いに対してふぉりーさんは、
「それは後で話します。それでみなさんにお願いがあるのですが、今日の夕食時には全員をここへ集めておいてください」
「そんなことしてどうするの?」
ふぉりーさんはレイ様に向かってにやりと笑うと、
「そこに犯人を連れてきます」


(遅くなりましたLですーw
 最近俺の偽者が大暴れだTT←しかも本名を騙る
 そろそろ真犯人分かったろ?
 え?分かったって?
 お願いです、ばらさないでーーーTT
 ではまた次回・・・・・・そろそろ告訴されるかもTT
 ー次回予告ー
  姿を消していたJが地球圏に帰ってきた!
  連邦に対して宣戦を布告したJ!!
  それを迎え撃つのはかつてのライバル、あきらの所属する第19独立部隊トイボックス!!
  トイボックス隊長、レッドはこの危機を乗り越えることが出来るのか!?
  そして、Jとあきらの決着は!?
  機動変態あきら〜逆襲のJ〜  2018年春、公開!!)
James > うどんと仲の良いJ・・・おれはホモじゃねーー!! L死刑だ(>_<)
Rey > 1つ分かったことが・・・ここに出てくるレイは頭が悪いってことだ。そして、Lがそう思っているってことだ!!(汗)
Lanky > レイ様は美少女だからそれくらいの方が・・・(ぉ
Lanky > J殿は・・・まあ、そういうことでw(ニヤ←J殿からラーニング

名前
●ウィンとレイの美少女湯煙温泉殺人事件・第六話12/23 23:31(46)

      16

「これは、密室殺人事件なんじゃないのか?」
 不意に隊長が言った。
「密室殺人!?」
 一同に驚きが走る。
「おいおい。一体どういうことなんだ?さっきから俺には話が見えないんだが・・・・・・」
 一人入り口に立っているぎだ殿は首をかしげていた。
「大体殺人事件って・・・・・・死体も何もないじゃないか」
「分かった。それは今から説明しよう」
 隊長が一同を見回す。テレビの探偵になったかのような仕草だ。少し笑っているようにも見える。まるでこの状況を楽しんでいるかのように。
「俺達はみんなでいつまでも起きてこないJを起こしに来た・・・・・・ただ起こしに来たわけではなくドッキリをしようとしたわけだが。そこでマスターキーでドアを開け、中に入ろうとした・・・・・・が、ドアは少ししか開かない。少なくとも人間が通れそうになかった」
「それはこのベッドが引っかかっていたんだろ?」
 と、あきら殿。
「そう・・・・・・まあ、ドアが開かないからしょうがないと思い、Jに呼びかけてみた。しかし返事がない。ぎだが来たのはそんな時だ」
 隊長はちらりとぎだ殿を見た。ぎだ殿はゆっくりと頷く。
「ドアが開かないならJは中にいるはずだと思っていたのに返事がない。Jに何かあったのかと思ってドアを壊して中に入ってみると・・・・・・誰もいなかった」
「鍵も中にあったしな・・・・・・この部屋は密室だったってことか・・・・・・」
 横でカズ殿が腕組をしながら言った。
「そこまでは分かりました。この部屋が密室だったということは。でもそれがどうして殺人事件に発展するんです?」
 と、ふぉりーさん。
「そうですよ。例えばJがデジョンやテレポを使ったってことはないんですか?・・・・・・理由は分からないけど」
 ドザ殿も続く。
「でも、ドザ。Jのジョブは何だった?」
「戦士サポモンク・・・・・・デジョンは使えないか・・・・・・しかもJの荷物は残っているしな」
 言葉に詰まるドザ殿。
「となると、Jがこの部屋を出る方法はたった一つしかない」
 隊長は一瞬言葉を切って一呼吸置いた。
「死ぬことだ。死んでHPに戻るしかない。誰かに殺されてな・・・・・・」
 一同に衝撃が走る。
「そしてJを殺した奴は俺達の中にいるってことだよ」


      17

「いつまでここにいるんですか?レイ様」
「私に聞かないでよ、らんくん。ウィンに聞いて」
 一同が去った後、J殿の部屋には俺とレイ様、そしてウィン姉さんだけが残った。
「でも、ウィン姉さんはさっきから黙って唸っていて、とても声をかけれる雰囲気じゃないんですけど」
 俺は部屋の中央のウィン姉さんを見た。なにやら真剣な顔つきで考え事をしている。
「それはそうだけど・・・・・・ウィン、私達も戻りましょうよ。ここにいてもしょうがないわよ。それとも、何か分かったの?」
 レイ様がウィン姉さんに声をかける。それを聞いた姉さんはゆっくりと振り返り、
「んー・・・・・・何も分からない。というか分からないことだらけ。それが逆に気になって」
「何よ。どういうこと?ちゃんと説明して。何が気になるの?」
「・・・・・・まずはこのベッド」
 そう言ってウィン姉さんはぎだ殿の攻撃の衝撃で吹き飛んだベッドを指差した。
「このベッドがどうかした?」
「このベッド、どうしてドアの前に置いてあったんだろう?元々の場所からは離れているのに」
「それは・・・・・・部屋を密室にしたかったからじゃないの?ドアを開けられなくしたくて・・・・・・その・・・・・・犯人がさ」
 レイ様は少し言葉を濁した。犯人は俺達の中にいる。隊長の言葉が心に嫌な響きを残していた。
「だったら、チェーンをかければいいんじゃない?わざわざ遠くからベッドを運ばなくても。備え付けの立派なチェーンが」
「それもそうね・・・・・・」
「それともう一つ気になるのが、やっぱりこの密室」
 ウィン姉さんは室内を見回す。
「そうね・・・・・・私にはどうやって密室を作ったのかなんて分からないわ」
「いや、そうじゃなくて・・・・・・私が気になっているのはどうして犯人が部屋を密室にしたのかなって・・・・・・」
「それは・・・・・・」
 レイ様が言葉に詰まる。
「この場合。もし部屋が密室になっていなかったらどうなっていたと思う?ドアに鍵すらかかっていなかったら」
「そりゃあ・・・・・・どうなるの?らんくんは分かる?」
「え?俺!?」
 急に振られて俺は慌てた。
「・・・・・・分かりません」
 ぐったりと頭を垂れる。それを見たウィン姉さんはため息をついた。
「少しは考えてる?もし部屋が密室じゃなかったら誰も殺人事件が起こったなんて考えないはず。「J・・・・・・どこへいったんだ?」って考えるのが普通。だけど、部屋が密室になっていたことで殺人が起こったと思うことができた」
「つまり、犯人はわざわざ殺人をしたことを分からせたってこと?部屋を密室にすることで?」
「そう。そういうことになるはず。流石はレイ、分かってるね」
「でも、どうして犯人はわざわざ殺人をしたことを知らせたんです?」
 ウィン姉さんは俺が質問をすると、またため息をついた。
「はあ・・・・・・それが分からないから悩んでるんだよ。まったくLときたらアホなんだから・・・・・・」
「くっ・・・・・・」
 ウィン姉さんの毒舌が俺を襲った。もう二度と軽率に質問するのはやめよう。
「・・・・・・とりあえず食堂に戻りましょうよ。もうすぐ正午だし、お腹空いちゃった」
 レイ様が明るい声で言う。俺達の中の誰かが殺人者かもしれないというのに・・・・・・
「レイ・・・・・・さっきたらふく食べてただろ・・・・・・」
「細かこと気にしないの、ウィン。さあ、行きましょ。らんくんも、行くでしょ?」
「ええ・・・・・・」
 俺は作りかけだった朝食のことを思い出した。そして今朝から何も食べていないことも。
 しかし、それよりも何か大事なことを忘れているような気がした。
「らんくん、置いていくわよ。早く来なさい」
「・・・・・・はい」
 心にしこりを残したまま、レイ様の後に続こうとしたが、
「・・・・・・!!」
 思い出した。
「あの・・・・・・うどん様は起こさないんですか?」
「あ・・・・・・!!」
 ウィン姉さんとレイ様は顔を見合わせた。


(疲れたー
 なんか推理小説っぽくなりましたか?
 書いててかなり心配です。
 支離滅裂なこと書いてるんじゃないかってTT
 あと、そろそろ誰か一人ぐらいは犯人が分かったと思うのですが、一つお願いがあります。
 ばらさないでーTT
 ここに書かれるとかなり困るLでしたーw
 −次回予告ー
  まさかうどんが犯人!?その理由は?
  そしてあのお酒好きが事件の真相に迫る!?
  期待しないほうが丁度いいですよーw)
Dotheemon > 期待しまくりだったりして、しかも犯人が誰かわかったりして、でもランくんのことだからかなりの落ちを期待してたりして!!!
Red > ブーブー!なんでJが戦/モなんだよー!獣/モとかの素敵ジョブじゃないんだよー!(>_<)みみず操ったままトカゲに殺されてくれよーw
Red > 帰省で暇だろうから一気に書き上げてくれーw一日一話きぼー(ぉ
Lanky > 実は暇じゃなかったり・・・本業が(ぼそ
Red > 本業!ついに本業にもとりかかったのですか! 本業=ウィンとレイの以下略の続編、機動変態アキラ〜逆襲のJ〜の執筆にとりかかっていると言うのかぁっ!?それじゃしょうがないよな・・・。忙しいよね・・・;;
Red > と、またも無責任にネタふりしてみるテスツw
Akira > Redが暴走してるww
Lanky > クタバレッド!だけど、レッド変態超萌え!!
Lanky > まてー!!まってくれぇぇぇぇーーー!!萌えねぇよぉぉぉぉTT否定するのそこだけかよぉぉぉぉーーーTT
Lanky > 機動変態アキラ〜逆襲のJ〜・・・そのタイトルもらったぁぁぁぁぁぁ!!(ぉ
James > ふむ おれがシャ○・ア○ナブルか(ニヤ
Red > そそ。ロリ変態で女運のないシャ○w

名前
●ウィンとレイの美少女湯煙温泉殺人事件・第5話12/22 01:59(45)
     13

 やっとウィン姉さんとアルス殿が朝食を作り終えたため、俺は厨房へ入ることが出来た。いそいそと調理の準備を始めるが、実は俺の調理スキルは0であり、まともな物が作れる自信は全くない。
 慣れないフライパンに四苦八苦していると、カウンター席に座っているメンバーの話し声が聞こえてきた。
「しかし、相変わらず外は嵐だなぁ・・・・・・」
 隊長の声である。
「この嵐はまだ収まりそうにないな。当分ここから動けない」
 これはカズ殿の声。
「でも、いざとなればテレポやデジョンKがあるわけだし、大した問題はないのでは?」
 今度はふぉりーさんだ。
「そうか、デジョンがあったか・・・・・・」
 カズ殿が納得の声をあげる。
「まあ、どの道まだ帰らないんだけどな。全然みんな揃わないし」
 再び隊長。
「なるべく全員が揃いたいですからね〜」
 と、どざ殿が続く。
「でもこの嵐で逆にこれないんじゃ?」
 ここであきら殿がするどいつっこみを入れた。
「むう・・・・・・」
 それに対して隊長が唸っている。
「時間はあるしゆっくり待ちましょうよ〜」
 どざ殿の声は前向きで明るい。
「そうだな。ここにはいろんなものが揃ってるからな。生活には困らないだろ」
 と、あきら殿が賛同。
「酒もいろんな種類がありますしね」
 ふぉりーさんは嬉しそうだ。
「温泉も最高だしな」
 隊長も満足げな声をあげた。
「ふむ・・・・・・俺も後から入ってこよう」
 と、カズ殿。
 非常にまったりとした時間が流れていく。
 何もかもが平和なように見えるかもしれない。
 だが・・・・・・
 俺のフライパンの上だけは凄惨な光景が広がっていた・・・・・・


      14

「みんな〜おはよ〜」
 不意に食堂に現れた人物が眠そうな声をあげた。
「おーりょう。遅かったなー」
 隊長がその人物、りょう殿に手を振った。
「いや・・・・・・気づいたら夜の11時が昼の11時になってました」
「また時空の歪みか・・・・・・」
 隊長は納得したように頷く。実際に、もう昼の11時を過ぎていた。彼の特異体質は時空をも超える。
「これでまだ寝てるのは・・・・・・Jとうどんぐらいか」
 カズ殿が一同を見回すようにして言った。俺も厨房から顔を覗かせて見るが、二人の姿はない。
「そうだ!!」
 不意に隊長の目が光る。何か面白いことを思いついた時の顔だ。
「寝起きドッキリをやろう!二人の!!」
「あ、やるやる〜!!」
 奥のテーブルからレイ様が手を上げる。
「俺もやりたい〜!」
 続けてどざ殿も。こういった時の乗り気は二人とも最高だ。
「よっしゃ!みんなで行こう!」
 勢い良く立ち上がる隊長。みんなもぞろぞろと後に続く・・・・・・そして食堂には俺一人が残された。
「・・・・・・いきますよっ!」
 俺は作りかけの朝食を放置して、食堂を離れた。もうそれは朝食と呼ばれることはない時間に突入しようとしていた。


      15

「Jの部屋はここです〜」
 そう小声で言って、どざ殿は一つの扉を指差す。212号室。二階で一番右端にある部屋だ。すぐ正面には三階に続く階段がある。
「よし、まずはJからやるぞ。ここでこいつの出番だ」
 隊長も囁くような声でしゃべる。大声を出してターゲットであるJを起こしてしまっては寝起きドッキリは失敗に終わってしまうので全員が音を立てないように細心の注意を払っていた。
 隊長は懐から一本の鍵を取り出した。この旅館のマスターキーである。さきほどフロントで見つけた物だ。これがあれば楽に他人の部屋へ侵入できる。
「開けるぞ・・・・・・」
 隊長はそう言って静かに鍵を回した。
 カチャリ・・・・・・
 わずかな音を立てて鍵がはずされる。
 隊長は後ろを振り向き、無言で合図を送ると、ドアノブを回し、扉を開けようとした、が・・・・・・
 ゴン。
 何かがぶつかる音がして、ドアは少しの隙間を開けて止まった。
「あれ・・・・・・?これ以上開かない・・・・・・」
 隊長が不思議そうに呟く。
「チェーンでは?」
 そばでカズ殿の声がした。
「そうか、チェーンか・・・・・・あれ?おかしいな。チェーンかかってないぞ?」
 確かに自分の部屋のドアにもチェーンが設置されていたが、このドアにチェーンはかかっていなかった。
「とすると、何かがつっかえているんでしょうか?」
 ふぉりーさんが囁く。そういえば、今ドアを開けたときに何かにぶつかる音がしていた。ドアにひっかかる位置に何かがあるということである。
 隊長は力いっぱいドアを押したが、ひっかかっている物が重いのか、それ以上開こうとはしなかった。
「うーん・・・・・・中はみえないなぁ・・・・・・」
 隊長が首をつっこんで中をのぞいているが、どうやら視界が狭く、中の様子は分からないみたいだ。
「しょうがない、Jを起こすか」
「ちっ。つまらねぇ」
 隊長の言葉にあきら殿が残念そうな声を上げた。
「しょうがないだろ。おい、J!起きろ!Jっ!」
 そう言ってドアをどんどん叩く・・・・・・しかし反応がない。
「J・・・・・・中で死んでたりしてな・・・・・・」
 あきら殿がぼそりと言った。
「ドアが開かないのも死体が引っかかっているからだったりして・・・・・・」
 今度はふぉりーさんだ。
「まさか!?」
 そう言って顔を見合わせるメンバー達。
「でも、ドアが開かないってことはJはこの中にいるはずだ。反応がないとすると、本当に何かあったのかもしれんぞ」
 カズ殿が真剣な声で言う。
「手遅れになってからでは遅い。ドアを壊すぞ!」
 そう言って隊長は腰の剣を抜いた。あきら殿とどざ殿も剣を抜く。そしてドアに切りかかろうとした時・・・・・・
「みんなして何やってるんだ?」
 後ろで声がした。一同が一斉に振り向く。
「ぎだ!?」
 一番後ろにいたウィン姉さんが驚きの声を上げた。その男はまさしくぎだ殿本人だった。全身を鎧で包み、背中には大きな鎌を背負っている。
「この騒ぎは一体何なんだ?」
 ぎだ殿が剣を抜いている三人を見回して言った。
「いいところに来た!話は後だ。Jが危ないかもしれん。ドアをぶち破ってくれ!開かないんだ」
 ぎだ殿は不思議そうな顔をしたが、
「とにかくこいつを壊せばいいんだな?」
 そう言うと、ぎだ殿は背中の長物をはずし、水平に構えた。
 ズガン!!
「いたっ!」
 見えなかった。
 一瞬後にはドアは粉々になって部屋の中に飛び散っていた。
「ナイス!!」
 隊長はそう叫び、部屋の中へ走りこむ。一堂もそれに続いた。
「あれ?」
 予想と違って、部屋の中にJ殿はいなかった。J殿の荷物らしきものが壊れたドアの破片にうずもれているが、本人の姿はない。
「これが引っかかっていたのか・・・・・・」
 そう言ってベッドを指差すカズ殿。この大きなベッドが引っかかっていたため、押してもドアが開かなかったということだ。しかし、そのベッドもドアが壊れた衝撃で部屋の反対側まで吹き飛んでいる。
「Jがいない・・・・・・?」
 部屋を捜索するもJ殿は見つからない。
「鍵は中にあるぞ」
 あきら殿の視線の先には「212」と書かれたタグのついた鍵が・・・・・・
「つまり・・・・・・Jが消えた!?」
 一同に沈黙が訪れた。


(ついに事件が起きましたね〜
 消えたJ殿の運命やいかに!?
 てか主役の二人が全然しゃべってないTT
 あるす殿に至っては一言もTT
 それと犯人分かったそこの君にお願いします。
 ばらさないで〜TT
 謎が解けた人は心の中にしまっておくか、ウィン姉さんから俺のメアド聞いて直接メールしてくださいw
 正解すれば豪華商品が!?w
 それではまた次回〜)

Folly > 日本酒・泡盛・エールにビール〜!ローゼス・ジョニ黒・ズブロッカ〜…って、やっぱり酒なんですね…最近ホットビール呑みたいと思っています。
Akira > おおおお盛り上がってきたのぉ(><)
Rey > ってか、うどんの寝起きドッキリに期待!世にもおぞましい物体がそこに!!?
Dotheemon > うどんはいつも全裸で寝てるぞ(>_<)r
Red > なるほど・・・Jは部屋から出ようとしたらテレポタイトルが強制発動か・・・。あん?なんでそれでベッドがつっかえてるんだって?それはね・・・ 次の方どうぞ〜w(ぉ
James > 寝ぼけてデジョンしたのかなぁ〜w

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