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「・・・・・・おひさしぶりです、レイ様」 俺はウィン姉さんに刺されたナイフを脇腹から引き抜きながら言った。それと同時に血が溢れるように出てきたが、回復魔法で止血をする。 「らんくん久しぶり!元気やった?」 「はい、おかげさまで・・・・・・今は元気じゃないですけど」 そう言って俺にナイフを突き立てた張本人を見た。今は俺とレイ様の前を歩いている。機嫌はまだ悪そうだ。 「らんくんも覗きとはやるわね。まだまだ若いってことかな」 「い、いや・・・・・・あれはあきらさんに・・・・・・」 「まったく、トイボの獣達にも困ったものだわ。らんくんまで獣の仲間入りになっちゃったし」 「いや、だから・・・・・・」 レイ様は俺の訴えを無視してどんどんウィン姉さんの後について歩いていく。 トイボックスのメンバーの中でリスク様と二人のヒュームの女性。美人でスタイルも抜群。白色がかかった金髪はしなやかな艶を放っていた。 「ウィン、とにかく何か食べない?私、お腹空いちゃった」 レイ様はウィン姉さんに追いつき、肩に手をのせながら言った。 「私はさっき食べたからいいけど・・・・・・じゃあレイに何か作ってあげますか」 「本当?ありがとう!」 そうして二人はすたすたと酒場兼食堂の方に向かう。 「あ、姉さん、俺にも・・・・・・」 「お前は自分で作れ!」 「はい・・・・・・」 俺はとぼとぼと二人の後を追った。
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食堂には結構人が集まってきていた。 酒を飲んでいるふぉりーさんの横ではカズ殿とドザ殿が朝食をとっていて、厨房の中では隊長とあきら殿がなにやら作業をしていた。 「おーL!首尾はどうだった・・・・・・って失敗か」 隊長が服を真っ赤に染めている俺を見て言った。 「ほー。レッドの差し金だったのか・・・・・・」 ウィン姉さんの目が光る。隊長は慌てて首を振ると、 「な、なんのことかなぁ、ウィン?」 必死でごまかそうとしている。 「まあいいや。それよかレッド、ちょっとそこどいてくれない?今からレイに何か作るから」 「お、おう。分かった。今どく」 そう言って隊長は速やかに厨房を離れた。 「隊長は厨房で何を?」 俺が隊長に尋ねる。 「いやな、せっかく食材があるから調理スキルでもあげようかなと・・・・・・」 「なんだと!!?」 厨房の中からあきら殿がいきなり声を上げた。 「だったら俺の分の飯も作れや!さっき頼んだらレッド、断ったぞ!」 「さあ?そんなこと言われてないぞ?ついにボケたか・・・・・・」 隊長は手のひらを広げてとぼけている。 「クタバレッド!!!」 「今からでも作ろうか、あきら?」 「・・・・・・もうできてるよ!」 自分で作った朝食を持って厨房から出てくるあきら殿。そしてそのままカウンターの席に腰を下ろす。 隊長もその横に座ろうとした時、 「おはよう」 食堂にあるす殿が入ってきた。みんなが口々にあいさつを送る。 「ところであるす、飯まだだろ?」 と隊長。 「まだです」 「よかったら俺が作ろうか?」 「・・・・・・」 あるす殿はしばらく考えていたが、 「いい。自分で作る」 すたすたと厨房へ向かう。 「なんでだ・・・・・・」 悲しげな顔の隊長。 「そりゃ、レッドの料理は不味くて食えないからだろ」 さっきの復讐とばかりにあきら殿が言った。 「んだとぉ!!」 隊長が両手を挙げて怒りを露にする。それにつられて笑い声が巻きおこった。 平和な光景。 この光景が、後に地獄に変わろうとは、その時予感できる者は誰もいなかった・・・・・・
(少し短めでごめんなさいTT あと、「俺は死ぬのか?」といきなりテルするのも控えてください。 まだ俺にも分かりませんTT 一体何話になることやら・・・・・・ まだ何も起きてない・・・・・・ このまま何も起きずに帰還ってオチは駄目でしょうか?) Red > 一つ、内緒で教えてあげよう・・・ Riskもヒュム♀だw Red > ていうか、アルスが・・・アルスが・・・この情景が目に浮かぶw うまいなぁLちんw Folly > あの〜、自分はお酒を呑んでいるだけみたいですが… Lanky > ((((゜□゜))))リスク様に殺されるTT Lanky > ふぉりーさん=酒というイメージがw(ぉ お待ちください!!次こそ活躍を!! Lanky > リスク様に殺される前に修正しときましたwいやー便利なシステムですw James > 殺されそうになったらTP300%の乱撃で返り討ちじゃ(>_<)b Folly > なぞなぞならおまかせ! Jさんは現在は獣という設定で…しかもミミズがペット中とか〜〜 James > (((((゜Д゜)))))
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